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どうしても欲しかった音



作曲家というのは
「表現したいこと」に向かって音をつむぐ人たちです。

ピアノやギターなどの器楽曲では
その楽器の特性を生かすことを考えますが

音色を選ぶところから表現の世界を可能にしてくれるのが
オーケストラです。

単一の楽器の曲が水墨画の世界なら

オーケストラは、パレットの上に
何色もあるようなものでしょうか。

さて、昔、ドヴォルザークというチェコの作曲家は
交響曲第9番で、クラッシュシンバルを使っているのですが

40分以上の曲で、なんとたった1か所しか使っていません・・・。

「おれ、ひまだぜ~」という奏者の声が聞こえてきそうですが・・・

いやあ・・・ドヴォルザークの気持ちは分かります。


どうしても、その音が、あの「しゃーん」という音が
そこで欲しかったんですね。


「ほかのもので代用できなかったの?」
と言いたくなりそうですが・・

そう、できないんです。
経済などの効率の世界ではないんです。

それが表現の世界なんですね。


作曲家というのは、わがまま(?)なもので
良い言い方をするなら「妥協しない」んですね。

「ほしい~ほしい、あれが、どうしてもほしい~」

おもちゃをねだる子供のようですが・・・

そんな執着が、つくる世界では、必要なんですね



探してみると面白いですよ。
作曲家のこだわった音の世界。


今まで交響曲で使われたことのなかった合唱を取り入れた
ベートーヴェンの交響曲第9番

50分もある曲で、最後の7曲目で女性合唱が入る
ホルストの惑星

どでっかい木槌を打ち下ろす
マーラーの交響曲第6番

嵐の音を作るウィンドマシーンを使う
R.シュトラウスのアルプス交響曲

はあ・・・出番を待つ方も、準備する方も大変だな・・・



でも、その音の世界に人々は酔いしれるのです。


もし、「あれ買って~どうしても欲しい~」と駄々をこねる子供がいたら・・・

「君は、将来、作曲家になるといいよ。大物になるぞ」
と言ってあげましょう。

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